研究紹介
研究方針
私の主要研究分野はネットワーク科学と数理生物学です.この2つには重なりもあります.2007年位までは,それぞれの分野(や他の分野)において理論研究のみをしていました.2008年頃からはデータ解析や,データ・実験に基づく数理モデリングもしていて,年々そのような研究の割合は増えています.世界的にも,これらの2つの分野でそういうデータ・サイエンス化の傾向はあります.
ネットワーク科学では,専門書や啓蒙書を数冊書きました.ソーシャル・ネットワーク,インターネット,脳,交通網,食物網など,色々なネットワークが世の中にあります.そのようなネットワークのデータや数学,あるいはネットワーク上で起こる情報伝播,同期,輸送現象などを調べます.グーグルの検索エンジン,世界的なインフルエンザの流行予測,企業組織の改善のコンサルティングなど、実社会への応用例も多くあります。
- 国内のネットワーク科学の関連情報(海外については、私の英語ページをご覧下さい)
- ネットワーク科学セミナー
私は関わっていませんが、毎年やられているようです(このウェブサイトは2020年のもの) - 高口太朗氏の「ネットワーク科学について」ページ
数理生物学は,広義の生物の問題を,広義の数学を用いて明らかにしたり,その応用を探索しようとする分野だと思います.広義の生物の問題には,分子レベルのことは当然含まれるし,生態系,人の社会の中での感染症の伝搬なども含まれます.その中で,私は,人や動物(小さい方ではアリや線虫まで)の集団・社会・ネットワークの中における行動を研究することが多いです.協力行動の数理,ネットワーク上の感染症のモデル,行動生物学(アリの集団など)の数理モデリングやデータ解析が含まれます。広義の数学とは,数理モデリングや数値計算(コンピューター)のみによる解析も含みます.
脳画像の解析は,上記両方の分野に一見またがりつつ,それだけではくくりにくい私のもう1つの主要研究分野です.歴史的な理由もあって,日本でも海外でも,脳画像の研究は数理生物学に入らない場合が多いです.私はヒトの脳画像をネットワークとして解析したり(近年、世界では network neuroscience という分野で呼ばれています),他の関係する数理手法で解析するという研究をしています.
大学院生,ポスドク,ビジターとして私と一緒に働くことに興味がある方は,「増田研に来たい人へ」もご覧下さい.
関連書籍
- ネットワークの科学(啓蒙書)
- 増田直紀.なぜ3人いると噂が広がるのか.日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ)(2012).
- ニコラス・A・クリスタキス,ジェイムス・H・ファウラー(鬼澤忍訳).つながり.講談社 (2010).
- 増田直紀.私たちはどうつながっているのか.中央公論新社(中公新書)(2007).
- 増田直紀,今野紀雄.「複雑ネットワーク」とは何か.講談社(ブルーバックス)(2006).
- スティーヴン・ストロガッツ(蔵本由紀監修,長尾力訳).SYNC. 早川書房 (2005).
- バラバシ AL(青木薫訳).新ネットワーク思考.NHK出版 (2002).
- 増田直紀.なぜ3人いると噂が広がるのか.日本経済新聞出版社(日経プレミアシリーズ)(2012).
- ネットワークの科学(専門書)
- Albert-László Barabási 著,池田裕一,井上寛康,谷澤俊弘監訳,京都大学ネットワーク社会研究会訳.ネットワーク科学.共立出版 (2019).
- 矢久保考介.複雑ネットワークとその構造.共立出版 (2013).
- 増田直紀, 今野紀雄.複雑ネットワーク.近代科学社 (2010).
- (進化)ゲーム(啓蒙書)
- トム・ジーグフリード(冨永星訳).もっとも美しい数学.文藝春秋 (2008).
- 山岸俊男.安心社会から信頼社会へ.中公新書 (1999).
- ウィリアム・パウンドストーン(松浦俊輔他訳).囚人のジレンマ (1995).
- (進化)ゲーム(専門書)
- 大浦宏邦.社会科学者のための進化ゲーム理論.勁草書房 (2008).
- Martin A. Nowak(竹内康博,佐藤一憲,巌佐庸,中岡慎治訳).進化のダイナミクス.共立出版 (2008).
- 石原英樹,金井雅之.進化的意思決定. 朝倉書店 (2002).
- R. アクセルロッド(松田裕之訳).つきあい方の科学.ミネルヴァ書房 (1998).
- その他社会・生物関係
- 木暮太一.大学で履修する入門経済学が1日でつかめる本.マトマ出版 (2011).
- 亀田達也,村田光二.複雑さに挑む社会心理学 [改訂版].有斐閣アルマ (2010).
- マーク・ブキャナン(阪本芳久訳).人は原子,世界は物理法則で動く.白揚社 (2009).
- 山岸俊男.信頼の構造.東京大学出版会 (1998).
- 巌佐庸編.数理生態学.共立出版 (1997).
- 脳(啓蒙書、専門書)
- 甘利俊一監修,田中啓治編.認識と行動の脳科学.東京大学出版会 (2009).
- 甘利俊一監修, 深井朋樹編.脳の計算論.東京大学出版会 (2009).
- 外山敬介,甘利俊一,篠本滋.脳科学のテーブル.京都大学学術出版会 (2008).
- 理化学研究所脳科学総合研究センター 編.脳研究の最前線 (上・下).講談社ブルーバックス (2007).
- 川人光男.脳の計算理論(特に最初の3章).産業図書 (1996).
- 銅谷賢治,五味裕章,阪口豊,川人光男編.脳の計算機構.朝倉書店 (2005).
- 数学や物理(研究の道具として)の独習にお勧めの教科書
- 田辺行人,藤原毅夫.常微分方程式.東京大学出版会 (1981).
- 東京大学教養学部統計学教室編.統計学入門.東京大学出版会 (1991).
- 藤原邦男.物理学序論としての力学.東京大学出版会 (1984).
- 長岡洋介.統計力学. 岩波書店 (1994).
- 久保亮五.大学演習 熱学・統計力学.裳華房 (1998).
- 高安秀樹.フラクタル.朝倉書店 (1986).
- 研究の心がまえなどの意味で私が共感した本
- 有馬朗人監修.研究者.東京図書 (2000).
- 有馬朗人監修.研究力.東京図書 (2001).
卒論・修論の執筆要領
構成
- 表紙でタイトルが2行以上に渡る場合,改行位置に気をつける(日本語・英語として不自然な箇所で改行にならないようにする).
- 概要は,他の部分と独立して読めるようにしなければならないので,式番号,文献番号等を入れない.概要で文献をひきたい場合は,"Masuda et al. (2010)" のように書く.
- 第1章は「はじめに」,1.1 節は「研究の背景」,1.2 節は「本論文の構成」で統一しましょう.1.1節を「研究の背景」,1.2節を「研究の目的」,1.3節を「本論文の構成」としてもよいでしょう.
- 1.1 節では,専門に入りすぎないように,背景,本論文で扱う内容,等を説明する.見る側は専門家でないことを心がける.説明のための図を入れることは,大抵助けになるのでとてもよい.
- 「本論文の構成」の節は以下のように書きましょう:本論文の構成は以下の通りである.第2章では,…….第3章では,…….ひとつの文に複数の章の説明をまぜこまない.
- 第2章以降(結論の章は除く),最初の節 (2.1節とか)に入る前に,その章のプランを数行くらいで説明。
- 次の章では,先行研究の十分なサーベイを行う.
- 自分の結果と先行研究をきっちりわける.章わけするのが無難.ただし,卒論などで短めの場合は,1つの章の始めの方の節で先行研究を説明し,後の方の節で自分の提案手法を説明すること,などが自然な場合もある.
- 結果と考察は別の章(章わけするのが不自然な場合は別の節)にわけて書く.結果の機械的な解釈 (x を大きくすると y が大きくなる、など) は結果であると見なす.結果から類推される社会的・生物的解釈等は考察であると見なす。
- 最後の章の見出しは、「結論」または「おわりに」
- 謝辞:規則ではないけど,褒めるのは具体的に褒める方がよいように個人的には思う.つまり「助けて下さった全ての人々に感謝します.」よりは,誰の何に対して感謝するかを書く方がよい.
文章表現
- 一つの段落は,長すぎても(1ページ以上に渡るとか)短すぎても(一文だけで一段落のものが続くとか)いけない.
- 接続詞:「しかし」「また」「なぜなら」などの後には,基本的に読点を置く.
- むやみに現在進行形にしない.している → する
- むやみに過去形にしない.選んだ方が → 選ぶ方が
- むやみなカタカナ語は避ける.
- ケース → 場合
- シミュレーション → 数値計算
- 普通に漢字にしないもの(助詞,難しすぎるものなど)は漢字にしない.
- の為 → のため
- 出来る → できる
- 事 → こと
- 纏める → まとめる
- 又は → または
- 故に → ゆえに
- 日本語でも英語でも,キーワードの太字化,斜体文字化はしない.カギカッコ(「」)や ".." で囲って強調することもしない.
- 'abc' → `abc'(pdf で見ると,なぜこうすべきなのかが分かる)
- "abc"(2つのちょんちょんで1文字), ''abc'' → ``abc''(右側は,1つのちょんが2つ)
- 「〜は重要である.」と書いたら,それだけだと主観的なので,その理由を書く.なぜなら,... など.
- 例として……などがある.→ 例として……がある.
- 式や節などの引用
- 3章 → 第3章
- 節 2.3 → 2.3 節
- (3.12) 式 → 式 (3.12)
LaTeX だと Eq.~\eqref{eq:1} - 4 図 → 図 4
- 図 4.1〜4.3 => 図 4.1--4.3
- 例えば式 (2.1) の直後のテキストにおいて,「この場合」→ 「式 (2.1) の場合」のように具体化する.
- 中黒はなるべく使わない.読点で区切る,あるいは項目立てするなどすれば,全く使わないでも書けるはず.
- 数字やアルファベットは、全角でなく半角で
- \footnote{..} は使用を避ける.
- 地の文で半角括弧を使う場合,前後に半角空白を入れる.すなわち、
"これ(あれ)" → "これ (あれ)" :このように日本語だけの場合,全角括弧を用いて "これ(あれ)" とする方がきれい.
"(a)$N=100$" → "(a) $N=100$"
半角 , の後: A,B → A, B
全角括弧の場合は、前後に半角空白を入れる必要はない。 - 日本語論文のカンマとピリオド.日本語では全角を使う.一般的には,カンマは「,」と「、」のどちらでもよいし,ピリオドは「.」と「。」のどちらでもよい。全体で統一されていることが大事.ただ,数式や英単語の後は半角がきれいだと思う。
例:"$a$、" → "$a$, "(半角カンマの後に半角空白を入れることに注意)
例:"これ, あれ"(半角カンマ + 半角空白)→ "これ、あれ" または "これ,あれ"(全角カンマ) - 英語論文では,全角は一切用いず,半角だけで書く.
数式
- $x=5(y=3)$ → $x=5 (y=3)$
- 別行立ての数式の末尾のコンマやピリオド:もし別行立てでない場合に全体を通じて読んで,例えばコンマが必要ならコンマを打つ。そうでなければ打たない。
- 別行立ての数式には,末尾に式番号を付す.
- 分数:別行立ての数式では \frac{1}{3}, 別行立てでないテキスト内(すなわち $...$)では $1/3$.
- $1, 2, ¥dots, N$ → $1, 2, ¥ldots, N$
- 組み合わせの数を表すのに nC2 (${}_nC_2$) を使わない.これは日本表記なので.¥atop で書く.
図,表
- 数値計算結果などをプロットするとき、Python の matplotlib はよく使われ、強力。 MATLAB(有料)、gnuplot とかでも描ける。
- 白黒で済む図は白黒にする.線種 (gnuplot なら lt 1, lt 2 など。デフォルトでわけてくれる)、線の太さ (gnuplot なら lw 1, lw 2, lw 4 など)、ないし、グレースケールでも通用するような線の色 (lc 'black', lc 'gray' など) でかなりの区別をできる.
- 図に無意味な背景色をつけない.白地が一番!
- 図の解像度が低くないように気をつける.最終的には紙に出して目で確認する.
- with lines なら default の lw 1 (lw は linewidth)は細すぎなので,最低でも lw 2. lw 8 でも太すぎることはない.
- グラフの1枚1枚にタイトルをつける(= プロットエリアの上部とかにタイトルを書く)ことはしないのが普通。
- ラベル等は,日本語を出力しにくいとかの理由で英語で書くなら,(固有名詞以外は) 小文字始まりで.
- ラベルの英字は,変数名を示すものについては,できれば斜体にする (tex に合致させて,ということ).
- ラベル等は大きく.大きくして大き過ぎることはないというのが経験則.
- 線は太く.かなり太くてもよい.細いと印刷したときに見えない.
- 1つの図の中に subfigures が 2 つ以上ある場合は、(a), (b), ... と番号をふって、(a) が何で (b) が何を表すかといったことは,図の caption(=説明文)で説明する.caption で「図左,図右」とか指し示すことはしない.
- 他人の論文の図や表は直接載せない.出典を引用したとしても NG. 自分で描き直したものを載せる.
- ネットワークの図の場合,図の caption で,描くのに用いたソフトウェアを明記する.データのソースも文献を引いて明記する.
- 図の caption は図の下,表の caption は表の上.
文献引用
- 学位論文は,雑誌名は省略せず書く.
- 人名のアクセントに気をつける.tex で出せないアクセントはない.
- 文系の本などで,他人の文章を長めに引用する(もちろん,出典をつけて)ことがあるが,出典をつければ正当化はされるが,卒論・修論(あるいは,私の分野の学術論文)では行わない.基本的に自分の言葉で書く.
- 自分が中身に目を通していない文献を引用すること(孫引き)はしない.
- 2個以上同じ箇所で引くとき,本文中では
\cite{ref1,ref2} とする.
\cite{ref1} \cite{ref2} とはしない.
(\cite{ref1,ref2}) ともしない.\usepackage{cite} とすると,文献の本文での現れ方が [1,3,2,4,5] あるいは [1,2,3,4,5] でなく [1-5] となるので必ず用いる.
- 参考文献リストには色々な書式がある。何を使うかに決まりはないが、ともかく、統一されていることが大事。
専門用語
私の趣味も少しありますが,以下で統一して下さい.
- ネットワーク関連
- スケールフリー・ネットワーク (全角の・(中黒)を入れる)
- スモールワールド・ネットワーク
- ランダムネットワーク,ランダムグラフ → ランダム・グラフ
- ノード → 頂点
- リンク、エッジ → 枝
- ゲーム関連
- プレーヤー → プレイヤー
データ等へのリンク
temporal network のデータ
- SocioPatterns プロジェクトによる学術会議参加者でのデータ
Isella et al. JTB 2011 で "HT09" として使われているデータ.
(id1, id2, time) の表の形になっていて、簡単な加工ですぐに使えそう.
公開されているデータは個人 ID が 1番始まりでなく欠番もある。
なので,ID = 1~113 と振り直して使用している。
フリーソフト
- NetworkX
Python で走る。無料。描画よりは解析が得意と聞く。人気がある。 - graph-tool
Python で走る。私はまだ使ったことがないが、描画や、開発者の強い研究分野である blockmodeling に強いと聞きます。
公開セミナー(東大)の記録
Luncheon Seminar 開催記録
- 2014/02/07 西
R. Louf and M. Barthelemy.
Modeling the polycentric transition of cities.
Phys. Rev. Lett. 111, 198702 (2013) - 2014/01/10 高口
P. Chen and S. Redner.
Community structure of the physical review citation network.
J. Informetrics, 201305996 (2013) - 2013/12/13 田邊
M. Naber, M. V. Pashkam, and K. Nakayama.
Unintended imitation affects success in a competitive game.
Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 201305996 (2013) - 2013/11/08 中嶋
X.-S. Liu, J.-Y. Guan, Z.-X. Wu.
Effects of limited interactions between individuals on cooperation in spatial evolutionary prisoner's dilemma game.
Chaos, Solitons & Fractals, 56, 106-112 (2013) - 2013/10/11 村井
S. K. Maity, T. V. Manoj, A. Mukherjee.
Opinion formation in time-varying social networks: The case of the namng game.
Phys. Rev. E 86, 036110 (2012) - 2013/08/30 田邊
A. Glockner, T. Heinen, J. G. Johnson, M. Raab.
Network approaches for expert decisions in sports.
Hum. Mov. Sci. 31, 318-333 (2012). - 2013/08/02 西
M. Takebayashi.
Network competition and the difference in operating cost: Model analysis.
Transportation Research Part E 57, 85-94 (2013). - 2013/07/05 中嶋
S. Heliovaara, H. Ehtamo, D. Helbing, T. Korhonen.
Patient and impatient pedestrians in a spatial game for egress congestion.
Phys. Rev. E, 87, 012802 (2013). - 2013/06/14 村井
F. Aminifar, M. Fotuhi-Firuzabad, M. Shahidehpour, A. Khodaei.
Probabilistic Multistage PMU Placement in Electric Power Systems.
IEEE Trans. Power Del., 26, 841-849 (2011). - 2013/05/24 大橋
M. H. Vainstein, A. T. C. Silva, J. J. Arenzon.
Does mobility decrease cooperation?
J. Theor. Biol., 244, 722-728 (2007). - 2013/05/01 藤江
M. Starnini, A. Baronchelli, R. Pastor-Satorras.
Modeling Human Dynamics of Face-to-Face Interaction Networks.
Phys. Rev. Lett. 110, 168701 (2013). - 2013/04/05 田邊
D. G. Rand, C. E. Tarnita, H. Ohtsuki, M. A. Nowak.
Evolution of fairness in the one-shot anonymous Ultimatum Game.
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 110, 2581-2586 (2013). - 2013/03/08 大橋
D. Helbing, A. Szolnoki, M. Perc, G. Szabo.
Punish, but not too hard: how costly punishment spreads in the spatial public goods game.
New J. Phys., 12, 083005 (2010). - 2013/02/12 高口
Y. Yang, J. Wang, A. E. Motter.
Network Observability Transitions.
Phys. Rev. Lett., 109, 258701 (2012). - 2013/01/11 中村
C. Hilbe, M. A. Nowak, K. Sigmund.
The evolution of extortion in iterated Prisoner's Dilemma games.
Preprint arXiv:1212.1067 (2012). - 2012/12/07 田邊
Q. Ding, N. Katenka, P. Barford, E. Kolaczyk, M. Crovella.
Intrusion as (anti)social communication: Characterization and detection.
In Proceedings of the 18th ACM SIGKDD international conference on Knowledge discovery and data mining, p. 886 (2012). - 2012/11/09 大橋
F. Fu, D. I. Rosenbloom, L. Wang, M. A. Nowak.
Imitation dynamics of vaccination behaviour on social networks.
Proc. R. Soc. B, 278, 42-49 (2012). - 2012/10/19 竹内
M. Karsai, K. Kaski, J. Kertesz.
Correlated dynamics in egocentric communication networks.
PLOS ONE, 7, e40612 (2012). - 2012/09/21 齊藤
L. Lu, T. Zhou.
Link prediction in weighted networks: The role of weak ties.
EPL, 89, 18001 (2010). - 2012/08/31 中村
C. Gracia-Lazaro, A. Ferrer, G. Ruiz, A. Tarancon, J. A. Cuesta, A. Sanchez, Y. Moreno.
Heterogeneous networks do not promote cooperation when humans play a Prisoner’s Dilemma.
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 109, 12922 (2012). - 2012/07/27 高口
J. Ugander, L. Backstrom, C. Marlow, J. Kleinberg.
Structural diversity in social contagion.
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 109, 5962 (2012). - 2012/07/06 大橋
J. Garcia, A. Traulsen.
The structure of mutations and the evolution of cooperation.
PLOS ONE, 7, e35287 (2012). - 2012/06/15 竹内
H.-H. Jo, M. Karsai, J. Kertesz, K. Kaski.
Circadian pattern and burstiness in mobile phone communication.
New J. Phys., 14 013055 (2012). - 2012/05/25 齊藤
M. Starnini, A. Baronchelli, A. Barrat, R. Pastor-Satorras.
Random walks on temporal networks.
Preprint arxiv:1203.2477 (2012). - 2012/04/27 増田
C. Klemm, M. A. Serrano, V. M. Eguiluz, M. San Miguel.
A measure of individual role in collective dynamics.
Sci. Rep., 2, 292 (2012). - 2012/04/06 中村
N. Steinbeis, B. C. Bernhardt, T. Singer.
Impulse control and underlying functions of the left DLPFC mediate age-related and age-independent individual differences in strategic social behavior.
Neuron, 73, 1040 (2012). - 2012/03/02 高口
S. Aral, L. Muchnik, A. Sundararajan.
Distinguishing influence-based contagion from homophily-driven diffusion in dynamic networks.
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 106, 21544 (2009). - 2012/02/03 加藤
H.-H. Jo, E. Moon, K. Kaski.
Optimized reduction of uncertainty in bursty human dynamics.
Phys. Rev. E, 85, 016102 (2012). - 2012/01/13 藤江
S. Biswas.
Mean-field solutions of kinetic-exchange opinion models.
Phys. Rev. E, 84, 056106 (2011). - 2011/12/09 中村
K. Chatterjeea, J. G. Reiter, M. A. Nowak.
Evolutionary dynamics of biological auctions.
Theor. Popul. Biol., 81, 69 (2012). - 2011/10/15 茂木
P. Grindrod, M. C. Parsons, D. J. Higham, E. Estrada.
Communicability across evolving networks.
Phys. Rev. E, 83, 046120 (2011). - 2011/09/30 高口
H.-H. Jo, R. K. Pan, and K. Kaski.
Emergence of bursts and communities in evolving weighted networks
PLOS ONE, e22687 (2011). - 2011/08/19 石井
M. Rosvall, C. T. Bergstrom.
Maps of random walks on complex networks reveal community structure.
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 105, 1118 (2008). - 2011/07/29 高口
A. Gautreau, A. Barrat, M. Barthelemy.
Microdynamics in stationary complex networks.
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 106, 8847 (2009). - 2011/06/24 茂木
J. Park.
Diagrammatic perturbation methods in networks and sports ranking combinatorics.
J. Stat. Mech., P04006 (2010). - 2011/06/13 加藤
T. Tanaka, T. Aoyagi.
Multistable attractors in a network of phase oscillators with three-body interactions.
Phys. Rev. Lett., 106, 224101 (2011). - 2011/05/13 中村
S. Uchida.
Effect of private information on indirect reciprocity.
Rhys. Rev. E, 82, 036111 (2010). - 2011/04/26 高口
R. Guimera, B. Uzzi, J. Spiro, L. A. N. Amaral.
Team assembly mechanisms determine collaboration network structure and team performance.
Science, 308, 697 (2005). - 2011/04/01 加藤
I. E. Ohiorhenuan, F. Mechler, K. P. Purpura, A. M. Schmid, Q. Hu, J. D. Victor.
Sparse coding and high-order correlations in fine-scale cortical networks.
Nature, 466, 617 (2010). - 2011/02/14 中村
J. H. Fowler, N. A. Christakis.
Cooperative behavior cascades in human social networks.
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 107, 5334 (2010). - 2011/01/14 大西
D. L. Smith, S. A. Levin, R. Laxminarayan.
Strategic interactions in multi-institutional epidemics of antibiotic resistance.
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 102, 3153 (2005). - 2010/12/10 高口
C. Song, T. Koren, P. Wang, A.-L. Barabasi.
Modelling the scaling properties of human mobility.
Nature Phys. 6, 1 (2010). - 2010/11/12 中村
T. E. Currie, S. J. Greenhill, R. D. Gray, T. Hasegawa, R. Mace.
Rise and fall of political complexity in island South-East Asia and the Pacific.
Nature, 467, 801 (2010). - 2010/10/22 大西
M. K. Keeling, C. A. Gilligan.
Bubonic plague: a metapopulation model of a zoonosis.
Proc. R. Soc. Lond. B, 267, 2219 (2000). - 2010/10/01 加藤
Y. Qian, X. Huang, G. Hu, X Liao.
Structure and control of self-sustained target waves in excitable small-world networks.
Phys. Rev. E, 81, 036101 (2010). - 2010/08/30 中村
H. Ohtsuki, Y. Iwasa, M. A. Nowak.
Indirect reciprocity provides only a narrow margin of efficiency for costly punishment.
Nature 457, 79 (2009). - 2010/07/23 高口
B. Golub, M. O. Jackson.
Using selection bias to explain the observed structure of Internet diffusions.
Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 107, 10833 (2010). - 2010/06/25 加藤
T. Binzegger, R. J. Douglas, K. A. Martin
A quantitative map of the circuit of cat primary visual cortex.
J. Neurosci. 24, 8441 (2004). - 2010/06/04 大西
M. Kitsak, S. Havlin, G. Paul, M. Riccaboni, F. Pammolli, H. E. Stanley.
Betweenness centrality of fractal and nonfractal scale-free model networks and tests on real networks.
Phys. Rev. E, 75, 056115 (2007). - 2010/05/07 中村
L. Mitchell, M. E. Cates.
Hawkes process as a model of social interactions: a view on video dynamics.
J. Phys. A: Math. Theor., 43, 045101 (2010). - 2010/04/23 高口
C. Song, Z. Qu, N. Blumm, A.-L. Barabasi.
Limits of Predictability in Human Mobility.
Science, 327, 1018 (2010). - 2008/12/25 宇賀山
V. Hatzopoulos, H. J. Jensen.
Prisoner's dilemma on a stochastic nongrowth network evolution model.
Phys. Rev. E, 78, 011904 (2008). - 2008/11/14 立石
C. Nardini, B. Kozma, A. Barrat.
Who’s talking first? Consensus or lack thereof in coevolving opinion formation models.
Phys. Rev. Lett., 100, 158701 (2008). - 2008/10/10 坪坂
A. Clauset, C. Moore, M. E. J. Newman.
Hierarchical structure and the prediction of missing links in networks.
Nature, 453, 98 (2008). - 2008/08/29 宇賀山
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